こんなとき

 気になる症状を見つけたり、乳がん検診などで精密検査を勧められたら、まずは病院へ行きましょう! 素人判断は禁物です。
 特に次のような症状は要注意です。

・ しこり
手で触ったときに感じるかたまりのことです。入浴時など石鹸を手のひらや指につけて触るとはっきりわかることがあります。
・ えくぼ 、ひきつれ
ちょうどえくぼのように皮膚にくぼみができることをいいます。
・ 乳頭分泌
授乳期でないのに乳首から分泌物が出たり、授乳期でも乳白色以外の分泌物が出る場合には、病気がある可能性があります。
・ 乳頭陥没
乳がんが乳頭や乳りんの近くにできると、乳頭が落ち込んだり、変形したりなどの変化が出ることがあります。
・ わきの下のはれ、痛み
わきの下のへこみの部分に堅いグリグリしたものがあれば、リンパ節が腫れている可能性があります。
・ その他、皮膚の変化など
乳房が腫れている、赤くなっている、オレンジの表面のようにブツブツと毛穴が開いたような状態になっている、乳頭部がただれている。こんな症状も乳がんの場合があります。

 このような症状があるからといって、必ずしも乳がん(悪性)とは限りません。むしろ良性の疾患の場合が多いものです。
 しかし、万が一乳がんだったとしたら、早く治療を開始するほど治療の選択の幅も広がりますし、その後の生き方にも影響してきます。
 乳がんはがんの中でも比較的治りやすいといわれ、早期発見で治療した場合には9割方完治したと同じになります。「自分は大丈夫」などと自己判断したり、「乳がんと言われると恐いから」と受診を遅らせたりせず、異常を感じたらきちんと検査を受けましょう。

参考 乳がん体験者アンケート結果「私のがんはこうして見つかった」

ワンポイント 授乳期の異常も要注意!
 授乳期のしこりの多くは、生理的な変化や乳腺が詰まったことによるものと考えられます。しかし、母乳相談などでマッサージや頻回授乳を行っても改善されない、ある程度時間が経ってもしこりが消えない場合には、外科で乳腺の診察を受けることをお勧めします。

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